★ 流れ星の器 ★

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楠芽吹は勇者である 1話 感想

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楠芽吹は勇者である。略して「くめゆ」
電撃G's magazineの付録として先月から連載がスタートした「勇者であるシリーズ」の最新作の感想です。

 
 時系列は結城友奈の章の終了直後で、勇者に選ばれなかった元勇者候補生の少女達の活躍を描いた物語です。

 実は電撃G's magazineの8月号を先月の末の夜に購入したのですが、店舗のミスで肝心のくめゆの付録だけ入ってませんでした(泣)。仕方なく他の店舗から取り寄せて頂き無事無料で交換してもらい今に至ります(因みに届くまで1週間程掛かりました)。
こう言う事は時々あるそうなので、皆さまも付録入り雑誌を買う時はお気を付けくださいませ。


登場する候補生は32人ですがメインはこの5人。


・楠芽吹(くすのき めぶき)
優秀な父の影響によりドが付く程ストイックな性格の主人公。大赦から勇者候補生に選ばれ、本物の勇者になる為に娯楽や友人関係など鍛練に必要の無いと感じた物を全て捨て去り、嘔吐血反吐する程の努力をしてきた。故に自らを勇者に選ばなかった大赦を憎んでおり、防人の指揮官としての任務を全うする事で大赦を見返そうと目論んでいる。

 

・弥勒夕見子(みろく ゆみこ)
プライド高く口は達者だけど所々抜けてる典型的なお嬢様キャラ。芽吹を勝手にライバル視していて弥勒家の名を上げる為、猪突猛進で星屑に挑んでいく。これ等の性格からして芽吹からは「防御より攻撃の方が彼女は向いてる」と判断される。

 

・加賀城雀(かがじょう すずめ)
性格は兎に角ネガティブ思考だけどお喋りな為かコミカルな印象を受ける。
「無理無理絶対無理!」と言いながらも自分の身や他の防人を星屑の攻撃からしっかり防御している。

 

・山伏しずく(やまぶし しずく)
感情表現が極端に乏しく、会話も基本頷く程度で必要最低限の言葉は話さない為何を考えてるか解り難い。何故か芽吹になついており彼女からの支持を淡々とこなす。 

 

・国土亜耶(こくど あや)
神託を受け取る力を持つ巫女。レギュラーキャラの中では一番年下。とてもピュアで他人想いな少女でプロフィールでも唯一大切な物が「友達」とある程。(因みに芽吹は自分の誇り、雀は自分の命、しずくは自分、夕見子は家の繁栄)。候補生達の無事を常に祈っている。


 芽吹はゆゆゆのレギュラーキャラクター、三好夏鈴とは勇者候補生として競っていました。
2年間の努力の甲斐も有り、成績は夏鈴と互角だったにも関わらず勇者に選ばれたのは夏鈴でした。
 結果に納得が出来ないまま故郷に返され、日常の全てを犠牲にしてきた芽吹はクラスや世間に全く馴染めず惨めな日々を送る事になります。

 

 暫くして大赦から新たな御役目を言い渡されました。ゆゆゆでバーテックスの襲来が一旦終了した後、大赦は次なる襲撃に向けて量産型勇者システムを開発、

その名は「防人(さきもり)
戦衣(いくさぎぬ)と呼ばれる衣装を身に纏い、戦闘自体可能ですが量産型故に性能は勇者システムと比べて劣ります。変身するのは勇者候補生だった32人の少女達。主な任務は結界の外の調査。指揮官、防衛組、攻撃組と別れ行動します。

 

 結界の外と言えば星屑達の巣窟となってます。初めて結界の外へ出た少女たちは襲い掛かる星屑たちに恐怖し危うく死にかける者も居ます。自分を落として置きながら今更量産型等という裏方の使命を与えた大赦に怒りを募らせる芽吹。防人に犠牲者を出さなぬ様、他の防人を守護し指揮官として適格な指示を与え状況を切り開きますが、本心は隊を率いる自分の優秀さを見せつける為。全ては大赦を見返し本当の勇者に上り詰める為。


 ここまで読むにあたって芽吹が勇者になれなかった理由は何となく察しがつきます。彼女には友奈や須美、若葉の様に大事な人や国を守りたいと言う思想は無く、「勇者」と言う名誉だけを求めてます。

 

 同じ努力家でも、他人を思いやれる夏鈴とは違い芽吹はライバルに手を貸すなど時間の無駄と切り捨ててました。
もし夏鈴ではなく芽吹が勇者に選ばれたとしても、彼女の性格ではとても勇者部の面々と馴染めるとは思えません。それに万が一散華を目の当たりにした時、芽吹はどんな行動をとるでしょうか。
日常を全て無駄と捨て去り血が滲むような鍛練でやっと勇者になった大証が神樹様への供物にされる。
もしかしたら風先輩と組んで大赦を叩き潰し園子とも一線交えたか、
はたまた「勇者として神樹様に我が身を捧げるなど名誉ある事じゃないか」と自己犠牲の虜になるか。どっちにしても碌な目にあわなさそうです。

 また、芽吹には防人の御役目を「裏方の仕事」だと見下してる節が有ります。「裏方の仕事」は確かに地味ですが役に立たない事はありません。
もしこの結界の外の調査が何時か役に立った時、それを喜ぶべき心が芽吹には必要に思えます。


 とは言え、度が過ぎる部分は有るも彼女が努力家なのは紛れもない事実。その事実から目を背いて彼女を否定的に見てしまうのは自分でもあまりいい気分はしません。
何れ来るだろうバーテックスによる再度の襲撃の為には適正がどとうとか等と言っては居られない筈、芽吹の様な綺麗事で生きない人物の力も必要になる筈です。

防人達の御役目はまだ始まったばかり。今後一体何人の人物が生き残れるのか心配でなりませんが、芽吹が本当の意味で勇者になれる時を期待したい所です。

 

次の号は既に購入済みなので其方の感想も後程予定してます。