★ 流れ星の器 ★

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結城友奈は勇者である-2期 12話(最終回) 感想

今回は最終回なのでもう勢いに任せて一気に書きます

 

終わってしまった。

まずその一言です。


これまでずっと人類を苦しめて来た天の神を

300年文戦った勇者達と巫女達の想いを込め

力の限りぶん殴って玉砕

これ程解り易くてスッキリする描写が有るでしょうか。

 

正直な話、くめゆのドラマCD化にゆゆゆい等、今後も制作スタッフの方達はシリーズを展開する気満々だった為、何かしらビターエンドで閉めるだろうとばかり考えてたのでこんなにも大々的に風呂敷を畳むとは全く予想してませんでした。

ここまでされると続編が蛇足になりかねないレベルです。

 

最後の最後で自らの心中を明かした友奈に答えてくれたのか、神樹様は残された自分の力を全て出し切り友奈に天の神を打ち砕く力を与る。しかしその影響で神樹様は散華し完全消滅。天の神が倒された事により外を包んでいた灼熱の炎は消え、廃墟と化した嘗ての文明が顔を出す。

残された人類はこれから四国を始めとする新たな世界の繁栄を目指す。

 

と、考えて良いんですよね?

 

実際の所、まだまだ謎は多いです。

あの友奈の姿が何だったかの詳細な説明は作中にありません。
天の神を粉砕した直後、友奈はこれまで側に居た精霊の牛鬼が何なのかを悟りました。
その牛鬼は一体何だったのか。
そして天の神は本当に倒されたのか。敵が神様なのだから復活も有り得そうな気がするんですが。

勇者であるシリーズは視聴者に考察させる為か設定をあえてぼかしてる部分が多く、今後も何かしらシリーズを展開させながら少しずつ真相を描きそうです。

 

今回のポイント

 

◆歴代勇者、巫女たちの魂が終結
友奈を救う為に東郷さんに手を貸してくれたのは、今を生きる勇者部、そして300年の間に散っていった歴代勇者、巫女たちの魂と思わしき影。一番最初に駆けつけたのは、シルエットでも解るあの三ノ輪銀でした。
4話で友奈が見たと言うあの青い烏が再び駆けつけ、「乃木若葉は勇者である」の主人公・若葉に姿を変えます。
これ等のシーンは今までシリーズを追いかけて来た人にとって感銘せざる得ないでしょう。

 

◆友奈、最終形態
神樹様と勇者達の力を全て取り込んだ友奈は更なる変身を遂げます。
神々しいその姿から一部では早速「アルティメット友奈」「グリッター友奈」「大満開友奈」など色々な呼称がなされてます。勇者部、そして銀の力を上乗せした拳で天の神を突き破ります。

 

◆神樹様、消滅

最後の力を振り絞り、散っていった花を一気に開花、満開させた神樹様は散華して消滅。前回私はの感想で「大人も選べ、男も戦わせろ!」等と書きましたが結局神樹様は自らの命を引き換えに友奈達を手助けしてくれました。
一時の感情に身を任せた発言はやはり後で後悔し易いですね。

考えてみれば神樹様にも寿命があるのだから、神にも人間と同じく死があると言う事です。ここから先はあくまで勝手な持論ですが、
供物や御姿を欲してたのは本当は神樹様も私達人間と同じく自分は死ぬのが恐かった、ただそれだけだったのかもしれません。
死を恐れるのは誰もが同じ、決して恥じる事ではありません。勇者や巫女達を犠牲にしてしまった事も止む終えなかった。だからこそ最後に友奈の本音を聞いて覚悟を決め、彼女等の代わりに自らを犠牲にしたと、今の所私はそう解釈してます。
となると神様は300年もの間ずっと「私が代わりになってあげれば、でも死ぬのはちょっと....」と言う人間なら当然感じるジレンマを神樹様も感じながら人間達を守って来た事になるので、これでは責めるに責められません。
私は神樹様に最大限の感謝と謝罪をせねば。

 

 

◆安芸先生の涙
エンディングで仮面を外し涙を見せる。神婚の義の影響か右目を失ってますが、ようやくこの人の心中を垣間見えた瞬間でした。今回の事で彼女はもう教え子達を犠牲にしなくて良いと心底安堵した事でしょう。内心この人は今回で死ぬかなとハラハラした物です。次は面と向かって園子と東郷さんと再会を祝えると良いですね。

 

◆壁が消えた外の世界
バーテックスの脅威は去ったとは言え(本当に?)、四国以外の世界が滅んでた事に変わりは無く神樹様の御加護も無いまま人類がこれからの文明をどう復興して生きて行くかが試される事になります。

四国だけの物資では世界を補うのは途方も無い話ですし、これまで神樹様に依存し過ぎた部分が多かった故にもし信仰心の高かった人々が世界の真実、神樹様がもう居ないと知ればどうなってしまうのか。実は壁の外の世界は崩壊してたと言う事実を急に知ってしまった人間達はどんな感情を抱くのか。
下手をすれば人間同士の資源物資の奪い合いにも発展しかねません。

大赦はこれからの対応に追われるでしょう。
決して状況は良くありませんが、人類の選択次第で望みは幾らでもある結末です。

 

◆勇者部
友奈のタタリも消え失せ、勇者部全員も仲直り。風先輩は無事高校合格。
勇者部次期部長は妹の樹に託されました。一期序盤では予想も出来なかった人選ですが、数々の戦いを乗り越えた今の彼女なら何も心配はなさそうです。


最後に我儘を言うなら、前期から続編を3年間も待ったうえに、友奈達がもう勇者として戦う事が無いと考えるとやはり6話では少し物足りないと言う事、アレだけ大々的に世界を取り戻す事は続きを劇場版などにしてじっくり描いてほしかった、と言う気はします。

とは言え上記でも書いた様にスタッフの方々は今後も何かしらの形でシリーズを展開させるつもりの様なので今後も注目はしてたいです。

私も一つの作品で初めて全話の感想を書くことが出来、なかなか達成感を感じてます。

 

兎に角ゆゆゆに関わったスタッフの皆さま、本当にお疲れさまでした!