★ 流れ星の器 ★

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映画 ブラックパンサー 感想

marvel.disney.co.jp

客席が満員状態だった為、先週の日曜日に観る予定でしたが先日観てきましたよ。
ただの善悪が分れたヒーロー物ではなく
ヒーローの意見もヴィランの意見にも共感した作りでした。
お陰で感想を書くにも時間が掛かりました。
何時もながら感想はネタバレも含むのでご注意を。

 

キャプテンアメリカ/シビルウォーで初登場したブラックパンサー・チャラ王子を主人公とした物語。
ティ・チャカ国王の訃報が報道されてる辺り時系列はキャプテンアメリカシビルウォーの直後ですね。
チャカ国王の死によりチャラ王子は国王へ就任します。

 

彼らの故郷、ワカンダ王国は世間ではアフリカに位置する秘境の小国と知られてますが、
実は遥か昔に宇宙から齎されたヴィヴラニウムを駆使したハイテクノロジーの塊とも言える超文明国。
自らのテクノロジーとエネルギー資源を表に出せば世界中が自国を狙い争いに発展するとして、
長きにわたりワカンダはその事実を公表せずひっそりと発達してきました。
ヴィブラニウムはキャプテンアメリカの盾の原料にも使用されてるエネルギー物質ですがこんな歴史があったとは。

 

これまでマーベルの映画は幾つも観てきましたが、ティ・チャラ/ブラックパンサーは一番全うに正義を貫き頼りがいがある人物に思えました。
国王と言う立場故に一筋縄ではいかない悩みを多く背負いながらも、助けられる人間は決して見捨てず、団結力も強い数多くの部下や仲間が信頼し共に戦ってる姿がとても心地良かったです。
どのキャラクターも自分たちの立ち位置や信念を最後まで曲げず戦っています。

 

しかしその信念を曲げず、伝統や秘密を重視し過ぎるあまり生み出してしまったのがメインヴィランであるエリック・キルモンガーでした。

 

彼の父ウンジョブはチャカ前国王の弟であり、チャラにとっては叔父にあたる存在。
ウンジョブは1992年・今から30年前、アメリカでスパイ活動をしていく内に黒人が白人社会に虐げられている現状に心を痛め過激派組織の一員となり
ユリシーズ・クロウと手を組んで祖国からヴィブラ二ウムを盗んでました。ヴィヴラニウムの力を使えば迫害された黒人に強大な武器を与える事が出来ると訴えます。

しかしチャカ前国王は国の秘密を、そして銃を向けられた部下を守る為にウンジョブをその場で刺殺してしまいます。

父ウンジョブの復讐と無念を果たす為、エリックは自らが国王に成り代わります。
ワカンダの技術を使って軍事産業を掌握し、父の悲願だった黒人社会的立場の向上を目指すのでした。

 

1992年はロサンゼルス暴動が発生した年であり、冒頭でウンジョブとエリックが暮らしてたオークランドは、
嘗てブラックパンサー党が結成された地でもあります。

この様にポリティカルな問題が含まれてる為、エリックが悪に染まる原因はあまりにリアルであり、気の毒等と言う言葉では表現が軽過ぎます。
王の儀式により魂の世界で親子が会話するシーンがありますが、息子をこの様にしてしまったウンジョブの後悔の涙がとても切ないです。

 

王の座を奪われたチャラですが、誇っていた父と国の過ちを知りケジメとしてエリックとの決着を決意。
少なくないながらも心強い仲間たちと共にエリック率いる軍隊と交戦し見事勝利。

凶悪な人間に染まりながらも子供の頃に父から教わったワカンダの夕日の美しさを信じていたエリック。息絶える前の彼に祖国の夕日を見せて挙げるチャラ。

シビルウォーでも彼は父が死んだ時真っ先に容疑者であるバッキーに復讐しようとして辺り、エリックの気持は決して他人事ではなかったでしょう。


今回の事件をきっかけにチャラ国王はこれまで貫き通してきたワカンダの秘密主義を取りやめ、自国の真実を開示し他国と手を取り合う道を選びました。

 

自分達の国ならば自らの技術を正しい方向へ使っていけると信じるチャラ国王。しかしMCUの世界はロキが残した杖のエネルギーによりただでさえ混乱を極めてます。
他にもコズミック・キューブを利用して長きに渡りテロ活動を続けてきたヒドラ
多次元宇宙ダーク・ディメンションを支配するドルマムゥなど一筋縄ではいかない巨悪が数多く蔓延っています。

ワカンダのとった選択がこの先のMCU世界にどの様に影響するのか注目したいです。