★ 流れ星の器 ★

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スパイダーマン:スパイダーバース 感想

www.spider-verse.jp

全てフルCGアニメながらも慣れると手書きアニメーションとも取れる違和感の無さ、
海外アニメらしいテンポの良い展開と迫力有る映像、非常に痛快な映画でした。

 今回の特徴は何と言っても幾つもの平行世界に存在するスパイダーマン及びスパイダーウーマン達が勢揃いして活躍していく事。
ペニーやハムなど絵柄が全く違うキャラがアニメーションと言う表現のお陰で別世界の住人感を見事に表現しています。

 

今回のスパイダーマンはマイルス・モラレス。
ごく普通の少年でしたが、彼もまた不思議な蜘蛛に噛まれスパイダーマンの力を手に入れ、そしてある事件をきっかけに大切な人を失ってしまいます。ピーター・B・パ-カー含む別世界のスパイダーマン達曰く、「皆経験してる」との事。
どうやらスパイダーマンになってしまった人物はほぼ必ず大切な人を失う試練が訪れる様です。

 

「自分の意思でクモに噛まれた訳じゃないのに何て理不尽な」と最初は思いましたが、
この誰かを失うと言う大きな出来事は、「この経験を得てクモの力をどの様に使うか」を問われる事だと思います。
そして基本、その大切な人物とは人生の師匠と言える人間が多いと言う共通点も有ります。

 

不思議な蜘蛛から得た力は別に明確な使い方は提示されては居ません。また人生の師匠を失った事件の原因も不思議な蜘蛛と明確な因果関係が有る訳ではありません。

しかしどのスパイダーマンも必ず最後は自らの力を他者の為に駆使する選択をします。
誰から頼まれた訳でもなく、自らの意思で。
この「初めはとても弱々しかった主人公(今回はマイルス)」が本格的にヒーローに覚醒するまでの過程が、スパイダーマンの物語の見所と言えるのでしょう。

 

決意を固めてからのスパイダーマンは兎に角クールで勇ましい。 自分より巨大な敵に積極的に挑み蜘蛛糸を駆使しながら高層ビル街を自由自在に飛び回る様は派手なアトラクションの様な楽しささえ感じさせます。
マイルスもその一人でした。

 

「大いなる力には、大いなる責任が伴う」

 

シリーズの代名詞とも言えるこの台詞を心に秘めている限り、スパイダーマンは決して誤った力の使い方しはないでしょう。

また彼が他の世界のスパイダーマンと手を取り合える日が来るのを楽しみにしています。

 

最後に、忘れてはならないのがスパイダーマンやソー等の原作を手掛け、マーベルコミックにとっても偉大な巨星と言えるお方、スタン・リー氏。

残念ながら去年の11月にてこの世を去りますが、次元を超えて今回の映画にもカメオ出演なさってました。これまで数多くのマーベル映画に短いながらも出演して下さった事を考えると本当にマーベル作品を愛していた事が伺えます。エンディング後はスタン氏を弔うメッセージが流れました。 
スパイダーリバースも何れ他のマーベル映画の様に次回作が作られるのでしょうか。

もうあの人の出演は無いと思うと寂しさも残ります。謹んでご冥福をお祈りします。

今後もマーベル映画を応援して楽しんでいくつもりです。