★ 流れ星の器 ★

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仮面ライダーゼロワン 7話 感想

遅れた分同時に感想を公開です。

 ◆熱血顧問ヒューマギア
今回はとある学校のバスケ部顧問ヒューマギア、坂本コービーが登場。
毎日練習時間が予定より一時間もオーバーして保護者や教育委員会からクレームが来てるそうです。


元は教師たちも諸々の事情でヒューマギアを取り入れました。
現実でも近年、教師の働き方改革は重要視されてます。
生徒指導の為の残業が無給だったなんて話を聞けば過酷労働の改善は大前提です。
が、それだと生徒の声は何処まで重要視させるべきでしょうか。
学校の勤務時間が減れば部活の練習時間も当然削減されます。
子供は年齢事に精一杯頑張れる事が限られますので、大人の都合だけを押し付ける訳にも行きません。ゼロワンは簡単に答えの出せない難題を積極的に扱います。


保護者達の評価とは裏腹に、コービーは生徒達に非常に慕われており練習の延長も生徒の要望でした。
生徒達を指導していく内に彼は教え子達の優勝する姿を見たいと言う欲求でシンギュラリティに達したのです。
序盤での「練習は決して裏切らない」と言う台詞はあくまで著名人のデータから検索した台詞でしょうが、「諦めたらそこで終わりですよ」と言う台詞はコービー自らの意思で語った言葉でしょう。
現実でも教師と生徒達が信頼関係を結ぶのは容易ではありません。
コービーと生徒たちの間柄は正に或人の理想と言える構図でしょう。
何よりも熱血教師と言う割には論理的な分析に沿った練習に留めてるんですよね。
これで生徒達の体調管理もしっかり気にしてるセリフもあれば作中でそれ程熱血と言う訳ではないのでは?


今回で初めて或人達はヒューマギアが自我に芽生える事を知りました。
マギア化された事により最終的にコービーは破壊されてしまいます。
怪人にされた時点でヒューマギアの自我は消滅しただの戦闘マシーンになり果てるので、接すれば接する程或人には辛い戦いが続く事になるでしょう。表には出しませんが彼のメンタル面が心配になります。

ただ会社のルールとは言え、代替え機を直ぐに準備出来てる辺り或人はヒューマギアを人間としてではなく、あくまで夢の「マシーン」として割り切ってる節があるのでそこまで暗い感情になる事も無さそうな気もします。今後ストーリーが進めば辛い展開が待ち受けている可能性も否定出来ないのでその時の彼がどんな行動をするのか、まだまだ予測はつかないです。


◆迅
殺ちゃん、その名の通り暗殺を目的としたヒューマギアで有りながら言動はかなり奇抜。
まーた濃いキャラが出て来た物ですね。
多分迅がラーニングした事による影響もあるのでしょう。
にしても今回の迅はやたらと大声を出したり失敗多かったり滅に怒られる事を気にしたりと前回よりも幼さが強くなった印象が有ります。恐らく前回データをリセットされたからでしょう。
ただ使われて逆らえば記憶を消されまた使われる。
見れば見る程哀れで痛々しいです。彼が滅に離反する日は有るのでしょうか。


◆或人と諫と唯阿
相変わらずヒューマギア関連の相違で衝突する或人と諫。
諫の様に「感情持ったロボットなんて危険だ!」何て言うキャラは最早SFでは定番です。


からしてみれば或人の様にロボットが感情を持つ事が素晴らしいと言う考えも人のエゴであり、
同時に「機械が感情を持ってそこまで危険な物なのか?」と言う疑問もあります。
実際に目の当たりにした事が無い故の疑問に過ぎませんが。
人間だって何時大量殺人を犯すかもわからない爆弾を抱えてる人も稀に居ます。
機械だって人間が少し手を加えれば夢のマシーンにも殺人マシーンにもなれる訳です。


話を戻しますが、この二人の衝突は見方を変えると互いが本音で言い合ってる証拠なんですよね。
逆に「信用してくれ」と味方面している唯阿の方が或人や諫を利用して裏で実験や工作をしていると言うこの構図。
信頼関係とは一体何なのかを考えさせられますよ。


5話から続いた筧昌也氏によるサブ脚本は一旦終了。共存するも人間とヒューマが中々相容れない内容ばかりで、興味深い話ばかりでした。