劇場版仮面ライダー令和ファーストジェネレーション感想

とりあえず気になった点だけの感想です。
全部洗いざらいは書きませんがネタバレは幾つか存在するので
映画視聴後の観覧を推奨します。

タイムジャッカー・フィーニスの介入により歴史が狂わされたゼロワンの世界。

ジオウ達と共に過去に渡りゼロワンの過去の秘密が幾つか明らかになります。

何故或人の父親はヒューマギアなのか、アークが人間を攻撃対象にする経緯等、ゼロワンファンならば見て損は無い映画です。

ジオウ組は本編終了後の為か見方としての頼もしさは凄まじく、すっかりレジェンドとしての威厳が身に付いてます。
本編終了後の為、それ程重要な設定が出た訳ではないのでここでは色々省きます。

元は社長秘書ヒューマギアのウィル。
彼は人間が何時まで経っても自分達に対価を払わずヒューマギアを笑顔にさない事に苛立ちを感じていました。
是之介社長達はウィルの意見を軽くあしらってしまい、これが後に彼の逆鱗に触れる事に。

どうやらヒューマギアが感情を抱く事は是之介社長ですら想定外だった様です。
「ロボットに給料なんていらない」
この対応は相手がただの機械としか見て居なければ人間として当然の対応だと思います。
是之介社長がヒューマギアを開発した理由は人間のあらゆる労働の負担を解消させる為。

人手不足や過労死が問題にこの世の中、その考えは決して間違っていません。
しかしウィルの質問には意表をつかれた様で苦い表情をしてました。
ただこれを容認してしまうと「では何がヒューマギアの対価になるのか？」となるのですが。

本来の歴史で是之介社長が息を引き取ったのはついこの間であり、ゼロワンドライバーを或人に遺言として送りました。

ウィルの質問やデイブレイクをどの様な気持ちで受け止め生涯を終えたのか、この問題が本編で触れる日は来るのでしょうか。

人類を絶滅危惧種に追いやった所でヒューマギア達がやってるのは殆ど人間と変わってませんでした。
子供型のヒューマギアを作成し学校に通わせたり、株主総会を開いて多数決をとったり。
TV本編で滅が言っていた、所詮人間の真似事と言うのが何だか凄まじい皮肉に感じます。

ヒューマギアも人間も笑顔になる世界を目指す。そんな或人の夢がどれだけ険しい道のりかを実感させる様な映画でした。