マギアレコード(アニメ) 1期 感想

大分遅くなってしまいました。
マギレコ1期最終回、及び全体の感想です。

-まず1期最終回の感想からです。

ソウルジェムが砕かれれば魔法少女は死に居たり、穢れが堪れば魔女になる。

予想通り、やちよはこの事実を知ってました。
彼女は高校時代、みふゆ以外にも雪野かなえ、安名メルと言う魔法少女仲間が居ました。
しかし戦いの中でかなえはソウルジェムが砕かれ死亡。メルはジェムが濁り切り魔女化。

同じチームとして活動していたももこは鶴乃にはメルの事は口外しないようにします。
ジェムさえ気を付ければ生きていけると言うももこ。かなりのメンタルです。

しかし立て続けに仲間を失い、誰にも相談出来なかったみふゆは絶望し危く魔女化するもドッペルを発動する事で最悪の事態を逃れたのでした。

結果マギウスに入る事を選んだみふゆ。

これだけの事態が起きたのに魔女化せず今日まで魔法少女を続けて来たやちよ。
しかしドッペルを発動出来たと言う事は彼女も一度絶望したと言う事ですね。
それでも尚も神浜で戦い続けているやちよはホントに凄い人です。語彙力足りなくて失礼。
逆に言えば他に選択肢が無いという過酷な状況です。　彼女を解放するにはもう大規模な世界改変しかないのでは。

マギウスの目的はインキュベーターが作り出した魔法少女システムの呪縛から魔法少女を解放しようと言う物。
そのマギウスを統括している一人が、嘗て環ういの友人だった里見灯花。

魔女かを拒絶出来るドッペルを彼女が造ったそうです。
魔法が関わる世界とは言え、どうやってそんな大それた物造ったんでしょう？

いろは何時の間にかウワサを一体倒せる程の実力を付けてました。
単身での戦果が少なかったとは言え強い魔女の多い神浜で死線を潜り抜けて来た結果でしょうか。
ドッペルも使いこなせる様になれば更に活躍出来そうです。

しかしういの事になるとついつい先走ってしまう傾向が有ります。
思えば今回の急な展開はいろはがやちよ達に相談も無く天音月夜に詰め寄ったのが始まりでしたし。
月夜の失態ではあったとは言え、脅迫まがいな行動でみふゆが直接勧誘しに来た訳です。
結果的にいろは達が記憶ミュージアムに集まる切欠となりました。

一度は今のみかづき荘の面子と乖離しようとするやちよ。
しかしウワサから救助された事でようやくいろはと明確な信頼関係を築けたました。
やちよは自分に仲間が居ると何時かその仲間が死ぬ事を恐れていました。あえて周囲にキツク当たってたのもそれが理由だったのです。
モデル会で生き残りたいと言う願って契約しましたが、周りが何らかの理由で消えて行ったそうです。
もしかして死んだと言う事ですか？こう言った願いの副作用も有るから魔法少女は孤立し易いのでしょう。
みかづき荘が再び賑やかになる様子をやちよは間違いなく幸福に感じてました。

こうして見ると11話で仲間を作る事に辛辣な言葉を浴びせたみふゆが非常に陰湿な人物に見えてしまいました。
マギウスに引き込む事でやちよを救うつもりでもあるでしょうし、天音姉妹を気遣う等決して絶対悪ではないでしょう。
仲間の死と魔女化の恐怖で彼女も精神的にかなり参ってるでしょう。

しかしそれはやちよだって同じ筈です。
この意見は視聴者である私がやちよ視点で話を観て来たからでしょうけど、少なくともやちよは物語中盤までマギウスの翼の存在を知りませんでした。
組織の事を相談もせず立ち去ったのならやちよを一人にしたみふゆにも非が有ります。
親友ならもう少し考えて発言しなければ更に深い軋轢を生むだけですよ。

ミュージアムから脱出しようとするいろは達に灯火が差し向けたのは巴マミ。
何やら様子が変です。マギウスの救済を受け入れようとしないやちよ達に攻撃をしかけます。

そこへ現れたのが美樹さやか。

見滝原から居なくなったマミさんを探しに来ました。
さやかすらもマギウスに引き込もうとするマミさん。魔法少女にさせてしまった自分を責めてます。
マミさんの発言からしてこの世界ではまどかも既に魔法少女となってる模様。

やがて感情が乱れ出し、マミさんはホーリーマミと言う姿に豹変。
私が皆を救う等と言いいながら大量のマスケット銃でさやか共々やちよ達を銃撃します。
言ってる事とやってる事が全く釣り合ってません。
灯火の話によるとどうやら自分達の理念に従わなかった為、何らかの方法で洗脳された様です。

まどマギ本編のマミさんは別の時間軸では自らが怪物になる絶望で錯乱して仲間を銃撃してました。
元々自分が事故死の恐怖により生き残りたいと願って魔法少女になったマミさん。
とりわけ恐怖に左右されてる人物なので言う形で利用されるのは必然と言うか。
しかし他人を助けたいと願いながら他人を殺傷する様な狂った人物ではありません。

この時点で灯火の掲げる「魔法少女救済」の理念は全く信用出来ない物となりました。
そもそも本気で救済が目的ならば一々マギウスの翼などの巨大組織を作る必要があるのでしょうか？

元から灯花は人を指さすなど自分の天才さを建前に基本他者を見下してる言動が多く、いろはの夢の中では「この程度の事も気づかないなんて」と発言したり、火事を起こすも反省しない所か他人に責任を押し付ける等問題の多い性格でした。
あげくマギウスに賛同しなかった者を洗脳する輩をどう信じろと。

何よりもマミさんをあんな風にされては到底好きになれません。彼女を使って効率の良いエネルギー採取が出来るなど、やってる事がキュウべぇと大差無いですよ。
ウワサを操って大量の民間人を攫ってましたし、初期のいろはのドッペルは我を失い鶴乃に襲い掛かってました。
デメリットが皆無かどうかも怪しいです。

やちよといろはを庇いながらホーリーマミ相手に奮闘するさやか。
片腕が引きちぎれても凄まじい回復力で応戦します。

ホーリーマミとの激闘の末やちよとさやかは辛うじて脱出するも、いろはは生死不明に。
二度と仲間を失いたくないと願ったやちよに大きな傷を残す結果となりました。

一方、かえではマギウスに入ってました。黒羽根の衣装に身を包んでます。
自分のドッペル化に凄まじいショックを受けてたかえで。同時自分に魔女になる危険性を知り、それをドッペルが制御できると聞けば彼女の心境変化も無理はないでしょう。
しかし、言動からしてどうもマギウスを狂信してる様子。瞳も輝いており洗脳されてる可能性もあります。

ももことレナもマギウスの集会に参加するも完全に信教してないみたいです。
レナなんて帰ろうとしてますし。ももこからの話を聞いた時彼女は号泣してました。
かなり複雑なんでしょうけど今後どう動くのか。

他にも黒羽根の中には鶴乃、フェリシア、さな、そして黒江の姿が有りました。

鶴乃は明らかに洗脳されてる様子。
彼女からすれば、嘗ての仲間の結末を知らされた事になります。真面な気分ではいられないでしょうけど洗脳されてたと言う事は最初は拒絶したのでしょうか？
フェリシア、さな、無言のまま灯火に拍手を送ってません。本気で賛同したとは現時点では言い難いです。

そして集会の中には黒江の姿も。
結局1話以降何の音沙汰も無く何時の間にか黒羽根化した彼女。
元から魔法少女の戦いに嫌気が指してましたし、ただ恋愛がしたかっただけでその内怪物にされる等と聞けばマギウスに身を置くのも当然でしょうけど...
唯一のアニメオリジナルキャラなのに制作側も何も目的も無く出したとは思えのですが、はたしてどうなのでしょう。
既存のキャラと違って使い勝手も良い筈。2期で何か動きが有れば予想し難い展開になりそうです。

-全体の感想

こうして第1期は終了。
全体を通して観るとキャラ数の増加と別の街を舞台に置いたお陰でまどマギの世界観が広がった様に感じ、毎週新鮮な気分で視聴出来た気がします。

しかし13話と言う制限の中このキャラ数では十分なドラマは創り辛そうだと言う気持ちも有ります。視聴者にも原作で推しのメインキャラが居るでしょうから無暗に死者を出し難いでしょうし。かつてそれをやって大炎上したアニメが有りましたし。

理由はどうあれ、最後の最後でこれまで時間をかけて集まったみかづき荘のメンバーが殆どマギウスに付いたのは個人的に残念でしたよ。
特にフェリシアとさなは魔法少女になる経緯は良くて気に入ってましたが、これといった活躍もありませんでした。
2期ではそれなりの奮闘ぶりを希望します。

他にもまどか、ほむら、ねむ、ういも登場してませんし2期以降もキャラが増えるでしょうから、そんな中で彼女達に見せ場を確保出来るのか聊か心配ではあります。
キャラの多いソシャゲ原作アニメこそ、4クール以上欲しいと思ってますが高望みし過ぎでしょうね。

みかづき荘の皆にはこれと言って悪い印象も無く普通に応援したいキャラばかりでした。
まどマギでは魔法少女が全員揃って真面に共闘する事は最後まで叶いませんでしたが、マギレコは主人公側が数多くの仲間に恵まれた形であり、作風もまどマギとは大分差別化してるのでまどマギと違う方向性の終わりを見てみたいです。

ういの行方は？　小さいキュウべぇは何なのか？　そもそもウワサとは何か？

まだまだ解決するべき謎は多く、なるべく早く次回を希望したい所ですが生憎世界はコロナが萬栄中。
アニメ制作業界もかなり影響を受けてるそうで。
何時になるか解りませんが、ウィルス騒ぎが終息するまでスタッフの皆さんも無理をせずいてほしいです。