★ 流れ星の器 ★

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スーパーカブ 感想

アニメ、スーパーカブの感想を書きます。

作品の感想と言うより、主人公・小熊の印象がメインです。

今の時世に中々責めた内容だったなと。
視聴者の評価より登場人物の言動を最優先してるので。


現実と大差ない世界、ゆったりとした雰囲気、舞台がゆるキャンΔと同じ山梨と言う事から、序盤はこの作品が緩い日常系と考えた人は多かったでしょう。
しかし実際やりたかったのは「カブとゆったりしたい」ではなく「カブでちょっとハジケたい」だった様です。

 

主人公の小熊は大人しそうな見た目に反して図太く行動力のある女子高生。

6話で突然の不良化したと様に見えて、実は序盤から彼女の気の強さは見え隠れしてました。

そもそも本当に気弱なら曰く付きのカブを買おうなどと即答しないですし、
他人に真面に返答出来ないコミュ障と言う訳でもなく、
土砂降り後の「ざま見ろ」発言から調子に乗り易い所もありました。

 

軽く原作を調べてみると子熊の性格はこれでもかなり改変しており、また両親が居ない理由や修学旅行中のハプニングなどカットシーンも多く存在してるとの事。

負けず嫌いで少々捻くれた考えも元の家庭環境を考えれば納得はいきます。
TVアニメ化向けにかなりマイルドに表現したらしく、お陰で原作未読の人は彼女が大人しくお利口な人物だと誤解したでしょう。

 

親が居ない故に誰からも束縛されないので、カブを手に入れて以降の子熊は非常に腕白です。6話の2ケツや10話でのノーヘル雪遊びなど調子に乗ると法律違反、危険行為に走ります。

 

この点に批難が出るのは仕方ありませんし文句を言いたくなる人の気持も理解出来ます。しかし結果的に誰も傷付けてない上に序盤と比べかなり人生を謳歌してる小熊はどうも憎めません。

 

危険が及んだ友人の身はしっかり案じるなど、悪い部分ばかりではありません。-流石に11話の下りはコミカライズ版の方が自然に思いましたけど-人間誰しもが良い所も有れば悪い部分も有ります。
万人受けはしないでしょうけど過程がしっかりしているなら下手に良い子ではない小熊は帰って人間身溢れており独特な人物でした。