マギアレコード 2期 8話 感想
マギレコ 2期 最終話の感想です。
一旦事件の区切りは付きました。
鶴乃の救出も成功し、魔女誘導装置のウワサを破壊した事で神浜中の魔女は撤退。
イブ覚醒作戦も阻止。
あとは事件の当事者である灯花とねむに会い、遂にねむの口から全ての真実が明かされると言う所でエンド。
しかし次があるとは言え多くの不安要素を残しており、その点は最終回と言うにはやはり中途半端です。
みたまはドッペル症患者を戻せたのか?
ういの行方は?
イブはどうするのか?
アリナは何だったのか?OPで彼女の前に現れた影は誰だったのか?
終盤でねむはが真実を明かす直後に現れる「僕たちの別れが始まる」と言うメッセージ。
そして下には魔女文字で「This is a story of failure」
直訳すると「失敗の物語」
失敗って何ですか。バットエンドすら予期させる不穏なワード。
特に気の毒なのは黒江ですよ。
「何故物語に関わるの?」と言う若干メタいテロップと共に、いろは達に気付いて貰えないままドッペルに飲まれてしまいます。
まるでアニオリキャラが出しゃばるなと言わんばかりに。彼女の安否が一番心配です。
上記の疑問は次回以降明かされるとして、2期は全体的にテンポとアクションを重視した作風だと考えてます。
数多くキャラクターが居る中で少しでも話を進める為に徐々に明かされていくドッペルやマギウスの危険性、そして迫力ある戦闘シーン。
ゲームとかなり違う展開により予想が付きにくいストーリーは前期以上に注目出来ました。
しかしシリアスな設定はテンポの速さと相性が難しく濃厚なドラマを求めればどうしても不満は出てしまう物。
鶴乃に比べ巴マミの救出はかなりあっさりした感じ。
尺の都合も有るしまどマギ組の方は他メディアでもかなり明かされてるので仕方ないかもしれませんが、2期1話がかなり丁寧だった分あの流れを雑に感じる人は多そうです。
しかし私個人としては鶴乃の心を救うにも1話丸々尺が欲しかった。
無理もないとは言えやちよ達は当時、魔女化したメルを倒しきれなかった様です。
鶴乃を想ってメルが死んだと嘘を付きましたが、自分が結果的に加勢しなかったからと責任を感じた鶴乃はずっと自分を追い込む事態に。
何も知らなかった鶴乃は後に自分の手で魔女化したメルを討伐。
その事実を記憶ミュージアムで知り自責の念に捕らわれます。
自らの手で仲間を手にかけてた。
これ程深い傷を癒し処理するには長い時間が必要です。
ウワサが就いてた時の台詞を考えるに鶴乃は自らの罪や絶望から逃げたかった事が伺えます。
いろはが言った様にマギウスやドッペルに縋る子達は魔女化の恐怖から逃れたい魔法少女だけでなく
鶴乃の様に絶望から逃れたい人の集まりでもあれば、ウワサを引き離した位で再起出来るでしょうか?
落ち込んでる場合ではないにせよ、どうしてもこう言う所は気になってしまいます。
あれだけ疲れたと自らの心情を訴えたのだから無理に戦闘に参加しないでと、感じてしまうのです。
本人が望むのなら仕方ないでしょうけど。
と言うか先週アレだけ重症負って普通に動けるんですね。確かにソウルジェムが無事なら大丈夫とは言え。
やちよが弱さにも寄り添う様改めたのは良かったです。
そして一番気になったのはまどか達が見滝原に戻る事です。
もしや出番はこれで終り?
FINAL SEASONにまどマギ組は登場しないのでしょうか?
確かにマギレコはいろは達の物語でこれ以上関わっても話がややこしくなります。
しかしこれでは結局ほむらが経験して来た大元なループ通りの出来事になり1話で希望を見た意味が無くなります。
今回はまどマギメンバー全員が揃っているとは言えワルプルギスは5人で倒せるかどうかも怪しい存在。マギレコは魔法少女の数が尋常じゃないのでテリトリー関係無しに総力戦する流れにした方が戦力的に安心するでしょうに。
ワルプルギス優先なのは承知と言えど、そもそもあれだけ仲間を好き放題操った灯花達と対峙もせず撤退と言うのはマミがやちよ達に迷惑かけたまま帰るみたいな構図に見えてどうもモヤモヤします。
名誉挽回で今後巴マミが大活躍したりまどか達が覚えたコネクト攻撃をワルプルギス相手に使用する等しないと彼女達が神浜に来た意味も薄くなります。
これ等の要素を何処まで消化し切れるのか。
最悪の場合見滝原組によるワルプルギス戦はカット、もしくはバットエンドの可能性も強まりました。
年末までが待つのが辛いですよ。