★ 流れ星の器 ★

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結城友奈は勇者である-2期 6話&総集編 感想

鷲尾須美の章最終回
ストーリーの都合状、1期も含むあらゆる真実(ネタバレ)も含んでます。
これから視聴したいとお考えの方はご注意ください。

 

 銀の様な勇者の犠牲を出さぬ為にも、大赦は勇者システムの大幅アップデートに成功。これにより幾つかの新機能が追加されました。
一つは神樹様から使わされた精霊。あらゆる攻撃を完全に防御してくる強い味方です。
もう一つはこの作品の中で勇者と視聴者の精神を最も追いつめた要因、「満開」システム。勇者が勇気のある行動をとると衣服に描かれたゲージが溜まり満タンになると発動。今まで撃退しか出来なかったバーテックスを一瞬で葬れるも、代償として発動の度に一部の身体機能が使えなくなる「散華」と言うデメリットが存在します。散華によって失った身体機能は神樹様への供物として捧げられる、正に使用者を生贄に捧げるに等しい機能。しかし、アップデートにより勇者は決して死ぬ事が出来ません。

 

 また、これまで須美達の住む世界は四国の外は死のウィルスによって覆われていて神樹様の作り出した壁によって守られてると信じられてました。しかし実際は壁の外は全て滅んでおり、全宇宙を小型バーテックス(星屑)が埋め突く地獄の世界が広まっていました。倒されたバーテックスは決められた数ではなく無数に集合した星屑が融合し何度も復活し、それを勇者が満開を繰り返しながら迎え撃つ。

 安芸先生を含めた大赦はこれらの事実を両親にのみ打明け、須美と園子には隠蔽した状態で満開を使用させました。
結果、須美は両足の機能と勇者として戦ってた時の記憶が消滅。先に真実に辿り着いた園子は須美を守る為に20回以上満開を繰り返し全身不随に。園子は大赦が管理した病院で祀られ、須美は勇者だった頃の過去を隠され東郷三森と言う名で別々の生活を送る事になります。

元々須美は勇者の適正値が高かった為に東郷家から大赦に属する鷲尾家の養子として暮らしていました。鷲尾須美と言う名前は養子としての名前で本名は東郷三森。大赦の計らいで彼女は高い勇者適正値を持つ結城友奈の住む家の隣に引っ越します。それから2年後、東郷三森は何も知らぬまま勇者として再び戦場へ向かうのでした。

 

 と言う話の流れ。

 園子の心臓が散華したと言う描写は「勇者は決して死ねない」と言う設定を非常に解り易く表現してますね。しかし素朴な疑問として、いくら神樹様の力で生きながらえてるとはいえ心臓は血液を全身へ循環させるポンプの役割なのですからこれが動かなかったら動悸や呼吸困難など尋常じゃない状態で園子は2年間過ごした事になるのでは...

 

 それを聞くだけでも大赦や神樹様がやった事は傍から見ればとても非人道的です。
しかし大赦が満開システムの真実を容認してしまったのは、銀の告別式でも見掛ても解る様に「神樹様の為に死ねるのは立派だ」という概念が少なからずあの世界に広まっているからかもしれません。神樹様と言う実際に四国を守る神が存在してるから、神様の為に身を削るのは誇らしい事だと。
 とは言え、一期8話で須美(三森)と再会した園子は満開の後遺症を隠した事も大赦の「思いやりではある」と話してました。本当に理不尽だとだけしか思わないのならば自分をあの様な目にした相手に対して使う言葉ではない筈です。

 

 また、鷲尾家と乃木家、三ノ輪家の家族は何れも言葉では割り切ろうとするも本気で我が子を心配してくれてました。「追憶の園子」で園子の両親は満開後の我が子を見て泣き崩れてました。
 安芸先生も立場上講義出来なかったのは心の声からでも見て取れます。と言うか須美達の周りは本当に良い人しか居ません。ゆゆゆでクラスメイト達などの心境が如何なる物だったのか知りたいですよ。ただでさえ同級生が一人死に、更に二人も行方不明扱い等、小学生にとっては相当なダメージな筈。

 だからと言って大赦のやり方を肯定する気は微塵も有りません。ゆゆゆ、わすゆで苦しんだ勇者達を見れば。
神樹様の為に身を捧げれるのは素晴らしい。断っておきますが私はこの世界の大人達に対しては「気持はわかる」と言うだけで全ての言動を容認してる訳ではありません。

仕方なかった....勇者であるシリーズを観てるとこの言葉が心底嫌に聞こえます。

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 そして須美の章終了後に放送された「ひだまり」東郷三森を語り部に流れていく第一期総集編。

 途中一瞬だけ須美の章の映像も混じってたりと、中々憎い演出もあったり。
これさえ見れば結城友奈は勇者であるが如何なる話なのか、新規の方も大体わかる筈。
しかしファンからすれば、未視聴の方は出来れば勇者の章放送前に一期を視聴してほしいですよ。
 第一期はDVDレンタルからはじまりBSで何度も再放送、Netflix、dアニメで配信とかなり見れる期会が多いです。

 

 それに前回、劇場版鷲尾須美の章の感想で私は「結城友奈の章の結末を知ってるのでそこまで泣けなかった」と書いてしまってましたがすみません。撤回します。
と言うのも鷲尾須美の章を見る前と見た後では東郷さんや園子に対する感情移入の度合いが全く異るからです。

大事な記憶を失い悲しみの理由さえ解らず暴走する東郷、彼女と再開した時園子がどれだけ心奥底で喜んだかとか。
 他にも、来月単行本発売予定の「くめゆ」を呼んでれば夏凛が入部してきた時は「ああ、この頃芽吹はこうなっているだろうなぁ...」等。

 

様々な人物達が活躍する勇者であるシリーズ。作品に触れれば触れる程その世界観の奥深さが探求出来る筈です。