ジオウ放送終了 感想
本当はジオウ終了時に投稿するつもりでした。平成が過去の物となった以上、個人的に出遅れてしまった気分です。
ジオウは正に平成の集大成と言える話でしたがやはりと言うか賛否の多い終わり方となりましたね。
白倉Pも具体的な説明シーンはしっかり用意してた物の大幅カットせざる得なかったともコメントしてましたし、
私自身も最終回はかなり巻いた印象が強かったです。
気になる部分も多く結局あの後、元に分断されたそれぞれの世界の歴史はどうなったのか?、
特に何も触れられなかったアクアのその後や折角ジョーカーの運命から解放された剣崎と始はまた元に戻ったのか?等。
(と言うかファイズやビルド等はライダーの歴史が消えた方が幸せな様に感じます)
カブト編やキバ編等、もしかつての主演キャストの方が登場してたら話も大幅に変わっていた事でしょうし、
どうしても大人の事情を感じさせる部分も多く、この辺りは実写作品の難しさを改めて痛感しました。
それでも過去作品のストーリーを支えて来たのは主役だけでなく、他のメインキャラや制作者の方々でもあり
各作品のメインキャストがゲストで登場し各ライダーの作風を可能な限り表現してる印象も強く、
ミライのライダーやアナザーライダー等の要素も含め
何度も見返したくなる話も多く、非常に楽しめる一年でした。
ここからは主人公のソウゴについての印象です。
最初の事は「王様になりたい」と言う夢が随分あやふやだなぁと
悲観的な印象を持ちましたが、そんな考えも最終回まで見ると全く変わる物です。
思えばソウゴは平成ライダーの中でもまれに見る程辛い人生を送ってたと思います。
スォルツの勝手な都合で両親を亡くし、最低最悪の魔王と言う決められた未来を散々押し付けられる人生。
そんな彼の王様になりたいと言う夢もスォルツやクォーツァーに唆されたのではなく、純粋に自分自身から生まれた夢だと言う事を知れた劇場版は私にとって非常に喜ばしい物でした。
最後に彼が起こした歴史改変は視聴者にとって賛否がかなり別れてるでしょう。
私自身、本当はもう少し言うシンプルな最終回が好みなのですが、ソウゴもまた他の平成ライダーの形に嵌らない人物なのかな、と。
寂しさを素直に言える様になったソウゴらしい判断であり、あれ程の人生を送った普通の高校生なのだから多少の我儘も良いだろうさえ思ってます。
もしかしたら彼の優しさやオーマジオウの力もあって、他のレジェンドの世界の歴史にも何かしら良い影響があるかもしれません。と言うかそうであってほしい。
今後も冬映画やVシネ等まだまだ少し続くだろうジオウですが、放送が終了した事で本当の意味で平成ライダーが終わったと実感します。
個人的に悔やまれるのは放送中にジオウ関連のイラストを多く描けなかった事です。
色々なネタを思いついたのに。また他の機会になれば定期的に描いていこうと思います。
兎に角キャストの方々や制作スタッフの方々、本当にお疲れ様でした。
冬映画では恐らく何らかの形でジオウとゼロワンが合流するでしょう。ソウゴと或人でどんなやり取りが繰り広げられるのか気になる所です。