★ 流れ星の器 ★

本ブログは基本、私・巽★敬が拝見したエンターテイメント(映画、ドラマ、アニメなど)感想、自作のイラストや小説などを掲載していくブログです。時々関係無い日記も書くかもしれませんが、お気軽にお越しください。pixivでも活動中です。宜しければ右下のリンク集からどうぞ。

スーパーヒーロー戦記 感想

movie-rider50-ranger45.com

タイトル通りスーパーヒーロー戦記の感想です。
一応結構前から観に行ってました。ファスト映画が話題となる昨今、何処まで書いて良いか解らないので自分が一番言いたい事だけ書き、
核心をつくネタバレはなるべく控えるつもりです。

まあ、TVCMが既に革新付いたネタバレしてるんですが、ニチアサじゃよくある事で。

 

本作品は私が仮面ライダーセイバーで観たかった部分、
小説家・創作家としての神山飛羽真が大量に描かれ非常に好印象でした。

と言うのもテレビ本編のセイバーは創作家としての飛羽真については
あまり着目してこなかった印象が有ったからです。


仮面ライダーセイバーは本や物語を主軸に置いた話。

セイバー本編は登場するライダーの数が多く、あまり一人の人物だけを重点的にし辛い作風だと感じてました。

誰かの人生=物語と言う比喩的な表現は何度もしてきましたが、
飛羽真の私生活、自分の小説に対する具体的な姿勢、作品作りに対する試行錯誤など

約束=締め切りを必ず守ると言う点以外あまり見えて来なかったのです。

 

映画冒頭から、飛羽真は「自分は小説家に向いてないのでは?」と初めてスランプ染みた言葉を口にします。
合体SPではネタに困りはしてましたけど。

自分は散々誰かが傷つかぬ様戦って来たのに物語の中では登場人物達を多く傷つけていると言う矛盾による物。


この悩みは小説家であり仮面ライダーである飛羽真だからこそと言えます。

現実でもこの矛盾に出くわすクリエイターは少なからずいるでしょうけど飛羽真はセイバーとして戦ってきたので彼にとっては人一倍真剣な悩みです。

この悩みは本映画の一つのテーマとなっており、中盤で彼らが知る禁断の事実から立ち直る鍵でもあり、
鈴木福氏演じる少年への説得、創作家である飛羽真なりの答えに行きつくのです。

 

以上の点から今回の映画は全体的にセイバー寄りな部分が強いです。
ゼンカイジャーや他のスーパー戦隊、クリエイター目線で物を見た事が無い人にとっては幾分退屈だったかもしれません。

しかし今まで番組に携わって来たクリエーターやそしてあの方への敬意と感謝を十分に感じ取れた、そんな映画でした。